2004.09.09 Thursday


本望だ、と千尋は思った。私はもしかしたらこの人と死ぬことだけを望んで生きてきたのかもしれない…冗談じゃない、久里子は口に出して言った。死ぬ気なのね、彼女とふたりで。どこかに思わせ振りな弁解がましい遺書でも残して。嫉妬が憤りに変わった…生に執着する人間がいるように、生に執着しない人間もいる。ちょうど僕たちのように。ここまできたいきさつは、がっかりするほど単純だった、実際、馬鹿げているくらい…新境地を拓く会心の異色サスペンス。

1997/09

By China† | Time : 14:26 | CM : - | TB : - | Book*